何物でもない かもしれない
ラジオ体操 子らの背中に 夏が咲く
笑い声 聞こえる場所に 人が寄る
読みかけの 本が机に 積まれてる いつか読む日が きっと来るから
名を呼べば 場の空気まで 柔らかく
教わった 分だけ誰かに 教えたい
褒め言葉 ためらわず言う 今日の勇気
差し入れの 冷えた一本 効きすぎる
誰かの手 借りたら次は 貸す番だ
「ありがとう」 言われて残る 胸の熱
栞ごと あの日のままの 古い本
手を止めて 空を見上げる 三十秒
水撒けば 庭の草木も 喜んで
縁日の 屋台の灯り 胸躍る
すれ違い 交わす会釈が 街灯す
積み重ね 目には見えねど 確かなり 今日の一歩が 明日を作る
風鈴の 音に涼みて 縁側に
寄り道の 途中に見つかる 小確幸
炎天の 下を歩けば 汗にじむ 帽子と水で 身を守る夏
無敵艦隊 頂点に立つ 夏の朝
麦茶飲む 一気にのどを 駆け抜ける