七日経ち 鳥のついばむ 蝉時雨
夕焼けや ブランコ乗って 待ちぼうけ
何者にも なれぬ我が手が 詩を編む
君恋し 緑と黒の 縞模様
ビルの陰 やっと咲いたね 向日葵や
林間や 鈴なりになる 蝉がなる
あの頃を 思い出す夏 山瀬吹く
振り向かぬ 千鳥ヶ淵の 蜻蛉交う
手花火の 匂い残りて 波の音
眩しさや 抜ける浜風 足の砂
逃げ水を 追うて広がる ラビリンス
蝉時雨 ここはどこかと 見失う
夏雷雨 テレビお釈迦の いとあはれ
りんご飴 舌を真っ赤に 染め上げし
人波を 抜けて祭の かき氷
山間に 太鼓響くや 夏祭り
重なる手 夜風にほどく 梅酒かな
うつつとの 境目を見る 夏昼寝
くらくらと 陽炎ゆれる 昼日向
波が消す 寄せては返す 砂の城