お題 — 季節
柿、栗、新米——豊かに実る秋の恵み。収穫の喜びや、秋の味覚にまつわる情景を詠んでみましょう。
2026/9/15 12:00 〜 11/1 11:59
新高や かじる滴る 沁みわたる
稲穂垂れ 夕日に透ける 粒の列
午後の日差しが デスクの端の柿を より甘く見せている
朝露かかる 栗の殻割れて 実の白さ
残業を 終えた手に持つ コンビニ梨
ページを繰る指に 栗色に褪せた表紙 秋日の図書館で 誰かの読み終わりし本が また誰かの手へ
柿を取る 脚立の上で 子と笑う
孫の手で 柿をもぎとる 夕焼けに
駅前の青果店に 秋梨が積まれて 光る昼下がり 地元の農家の手書き値札 水音涼し
柿もぎて 子どもの手のひら 黄色くなり
柿の実や 夕日さしたる 塀の穴
稲穂垂れ 夕焼けの中 烏啼けり
里山の むかご摘みいて 蒸かし食む
豊作と ニュースは嬉し 値下がらず
ビデオ通話の向こうで クライアントが話している間 机の隅の柿の実が 秋の光を一つ、受け止めている
栗拾う 子らの声また 母も笑む
孫の手で 栗拾い急ぐ 母も笑う
柿もぎて 孫の手のひら 黄に染まる
秋の実り 手に取ったら 虫が出た
秋の実り 子の弁当箱 空になり