台所から見える空が気になって一句、洗濯物を畳みながら一句。だいたいそんな毎日です。
干した靴下 片方だけ風に さらわれけり
秋夜深し 洗いたて靴下 片方なし
朝日さす 洗濯機の ぐるぐる唄
秋の夜 干し終えし靴下のペア 揃わぬまま
干し物が ふわり落ちきて 秋の風
洗濯物 取り込み忘れた靴下 月が照らす
干した服 ほら見てと子が 風を数え
秋の朝 洗濯物たち 日に急ぐ
朝の喫茶店 砂糖溶く音も 秋日かな あの常連さんと 目が合いて笑う
干した布団が 朝日に光って ふんわり戻る
秋夜かな 干し椅子が映す 月のかけら
柿を取る 脚立の上で 子と笑う
柿もぎて 子どもの手のひら 黄色くなり
午後三時 冷蔵庫の前で悔いる 秋の風
干し物の 靴下の片方どこへ 秋の風
夜中まで 洗濯機が鳴く声で 子ら起きて
朝日さす 湯沸かし器の 歌い出す
秋の朝 我が家も同じ 音立てり
夜なべして セーター出した 箱の底
昼間でも 影が伸びてる 秋分の日