2026年7月26日
— 詠み手より —
夜中、窓から聞こえる蝉時雨。かつては自然の営みとして耳に入っていたはずが、現代人の脳は無意識にそれさえも情報ノイズとして処理してしまう。都会の夜を彩る声も、気づけばスクロール音の一部になっていたりする。
夏は来ぬ と誰かが言った日も 蝉は啼いていたのか スマートフォンを握る手には 届かぬ声