お題 — 日常
大切にしている品、捨てられないもの、誰かにもらったもの——あなたの「思い出の品」にまつわる一首を詠んでみましょう。
2026/9/1 12:00 〜 11/30 11:59
秋日差し 手紙の端の 折り癖よ
秋朝や 鏡の奥の 父の櫛
秋朝日 古き手紙の 折り目かな
秋風や 古き鏡に 母の顔
古い手紙 孫が読み上げる声に 秋日射す
秋夜中 懐かしさより 色褪せて
秋風に 母の手紡ぎの帯ほどき たたみ直す
秋風に 指先そっと 触れし手紙
秋の朝 箱の底より母の手紙 そっと開く
秋風に 母の手編みの 靴下かな
秋暮れの 手紙の折り目 ほのかなり
錆びた釣り針 塩漬けの思い出かな 秋の潮騒
箱の底 子どもの絵まで 秋の月
秋夕焼け 古き手紙の 折り目かな