お題 — 日常
朝ごはん、おふくろの味、季節の食材。食にまつわる記憶や情景を詠みましょう。
2026/2/15 12:00 〜 5/31 11:59
スマホ置き 妻の小言が 耳に入る
夜中だけ 本音がするりと 出てくる妻
香の物来て 進む茶漬けよ
春の夕暮れ 母の手が汁椀を置く音 誰も話さない食卓で 君の席だけ光が柔らかい
春の夜の 食卓で妻が 噛み砕く 俺の昨日の 言い訳ごと
朝日さす 卓に並べる ご飯椀 母の手やさし 春の香りして
味噌汁の 湯気に包まれ 子が笑う
スマホ置き 妻の小言が BGM
春夜の食卓 音もなく冷めゆく汁の 表面に 月が沈むを二人で見守る 言葉より重い匙の音
春夕暮れ 箸置かれたまま 白き皿
春宵や 食べ残したまま 月涼し
新緑の 子の箸止まり 何か言う
春の夜 妻の箸置き 斜めのまま
春の夜 スマホの光に照らされた親子の食卓 誰も箸を動かさない
弁当箱を開く手が 少し遅くなった春の昼休み スマホの向こうで誰かが笑ってる
春の夜の食卓 スマホの光に照らされた顔 家族みんな別々の世界を食べている
子が箸で つついた春菜 母ほほ笑む
箸置きに 残る子供の 春キャベツ
昼日中 孫が残した 味噌汁の渦
夜明け前 スマホ置かせて 味わえよ