お題 — 今月のお題
夏の終わりの夕焼け。一日の終わりに染まる空の色を詠んでみましょう。
2026/8/1 12:00 〜 9/1 11:59
夕焼けの 紅(あか)に染まった 窓辺から 猫の目玉も 炎のようだ
新幹線 窓に映る夏の夜 紫紺から 駅弁の蓋をそっと閉じる間に 景色は藍へと沈んでゆく
仕事終え デスクの端に そっと置き 冷めたコーヒーに 夏の夕焼け映る
夏の朝 子らを送りて 戻る家 夕焼け色の 疲れと幸せ
朝焼けが 夕焼け色に 変わるまで 子らの声だけが 時間を教える
夏の朝 駅前の喫茶店で 昨夜の夕焼け ママの口から聞く 故郷の色あせた話
漁火の 朱に染まりて沈みゆく 夏の磯辺 塩の白さと 夜の紺がゆきかう
夏の夜の 紫紺に溶けて 蝉の声が ルビー色した 沈黙へ落ちる
朝日射す 窓辺で猫は 夢を見る 夕焼けの色を 今朝も待ちながら
夜間走る 汗冷え始め 藍色に 街灯ぼんやり 夕焼け名残る
夏の夜の 紫紺に染まる その瞬間 スマホ向ける 僕らみんなそう
朝焼けの 駅舎の壁に 映りたる 昨日の夕暮れ 忘れたきかな
朝焼けは 夕焼けの予告状 読まぬふり 昨日の色を 今日も待ってる
夕焼けが 防波堤の 釣り人の 背中を染めて 潮風冷ゆる
朝日さす 窓の縁から 猫が見る 夕焼けの色を きょうも待ちながら
黒の上 さみしき赤の 添えられて 目に焼きつくは 藤城清治
夕焼けの 色も忘れて 子を抱いて 麦茶ぬるくて 夜明け待つかな