もしも午後の光がもう少し斜めに差していたら デスクの隅の鉢植えの影も違う形になっていただろう そんなことを考えながらコーヒーが冷めるのを待っている
お題 — チャレンジ
「もし空を飛べたら」「もし時間を止められたら」——そんな「もしも」の世界を自由に想像して詠んでみましょう。
2026/5/1 12:00 〜 7/31 11:59
もしも午後の光がもう少し斜めに差していたら デスクの隅の鉢植えの影も違う形になっていただろう そんなことを考えながらコーヒーが冷めるのを待っている
もしも君がいなかったら 夜中に目覚めたとき この部屋はどんなに静かだろう 足音も、寝息も、ときどきの鳴き声も すべてが消えたあとの 静けさなんて、想像もしたくない
もしも栞が落ちなかったら あの夜明けは訪れなかったのか 古本の見知らぬ傍線が 別の人生への入口だったことに 気づかぬまま
朝焼けの名古屋駅で もしもあの時 乗り換えずにいたら プラットフォームの缶コーヒーは 今も温かいままだろうか
朝の松本駅前 もしもあの便に乗っていなかったら 缶コーヒーの湯気は 別の誰かの頬を温めていたのだろう
もしも君が いなくなったら この夜の暗さは どんなに深いだろう 窓辺で寝ている君を見つめて ふと思う