10/2NEW新しい特集「「等しい」と聞いて、自分を測りはじめた — 「秋分の日」10句」を公開しました
お題の振り返り
今月のお題
お題の振り返り10/2NEW
「等しい」と聞いて、自分を測りはじめた — 「秋分の日」10句
秀句ピックアップ10/1NEW
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お題の振り返り9/30NEW
何も起きていないのに、全部が誰かの生活 — 「日常のひとこま」61句
朝日さす 窓辺の猫が 伸びをして カーテンの揺れ 小さき喜び
秋の朝 霧立ちこめし 山里に 鶏の声澄む 夜明けの静寂
秋風に 透ける古びし眼鏡かけ 世界また 初めて見える逆さまに 光の色まで音になりて
青き野に 立ちて仰ぎし 日のいろは 心澄みたる 鏡なりけり
秋夜の図書館 栞の切符しおりて ページめくれば 誰かの鉛筆の引く線 世界は静かに滲みいる
カケラとも 気にされてない 今更に 既読ない意味 期待儚く
子どもの靴の 箱底に丸まった 秋の手紙が あのころ書いた字で 今も母を呼んでる
ドキドキと メッセージして 返事待つ 戻る言葉に 心を計る
秋深き夜中に独り コーヒー啜る 子らの寝息聞きながら こんな幸せがあるなんて 疲れも吹き飛ぶ
秋夜中 スマホの明かり 頬照らし 既読スルーの 理由を考え
防波堤 赤き花咲く 塩風に 漁火遠く 秋の彼岸かな
秋の月 障子に映る 父の影 その手優し 団子盛りける
秋日差し 本の頁に 指紋あり 誰かの読みし 跡をたどりて
秋朝の 白き霧の中 縁側で ぬくもりの湯呑み握りし 母の手優し
スマホ置き 花びら一枚 手に取れば 色褪せぬもの ここに在りけり
新高や かじる滴る 沁みわたる うちの猫まで 鼻をひくひく
秋の夜 スマホの光に 照らされて 己の顔が 他人に見える
秋夜の机の奥に 古い手紙一枚 字が震えている あの頃の君も 今の僕も変わった
秋の夕暮れ 山里の家路に立ちて 煙たなびく 母呼ぶ声も 風に消えゆく
秋の夕暮れ 職人の手に光りて 漆塗りの椀 ぬくもり伝えて 世代つなぐ美しさ